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急性前骨髄球性白血病(APL・M3) 再発の闘病記録

入院3日目

きょうの予定は採血3本
心臓の検査

採血結果
白血球 1.5
ヘモグロビン 13.1
血小板 10.2

ジワジワと白血球と血小板が下がっています。
1ヶ月前の採血に比べ白血球は半分まで落ちました。


心臓のエコーをとる。
健康そのものだそうで問題なしでした。
明日から治療は始められるそうです。

明日からの治療について主治医からの説明がありました。

私は急性前骨髄球性白血病です。
急性骨髄性白血病の中では予後が良好な分類です。
他の白血病とは違い、良い薬が二種類あります。
この薬が見つかる前までは予後不良で治療が非常に難しい白血病だったそうです。

初発の時はレチノイン酸というビタミンAの一種を摂取し抗がん剤と併用した上で治療をしました。

年齢や種類にもよりますが8割くらいの人が5年無再発で生きられるそうです。

私は退院からもうすぐ3年。
一番再発の多い期間が3年目までだという話だったので本当に残念です。

再発した場合は亜ヒ酸というヒ素を使って治療を進めます。
毒薬のヒ素です。
まずは寛解まで1日2時間程度で、最大60日の投与。
その後2週間ほど間を空けて25日×2回の投与をします。

この時点で治療をやめると数年で再発をする可能性高いので、私は骨髄移植を行います。

急性前骨髄球性白血病は自家移植が可能です。
他人のをもらうのではなく、自分の造血幹細胞を事前に採取しそれを移植するんです。

造血幹細胞を採取するにはまず抗がん剤を投与し、減少した白血球が回復してくる時期に白血球を増やす薬を投与すると、造血幹細胞が血液中に出てくるそうです。
このタイミングで透析のような機械を使って血液中から造血幹細胞を取り出し冷凍保存します。

体重に対して必要な造血幹細胞の量が決まっており、必要量が取れるかどうかはやってみないとわからないそうです。
6倍取れたという人もいれば、3日かけて1回分が取れる人もいるとのことでした。

そして最後の治療に移植となります。

致死量の抗がん剤を投与(前処理)をして採取した造血幹細胞を点滴で落とす。
2週間ほどで骨髄に生着すれば成功です。

自家移植だと自分の細胞を使うので拒絶反応※みたいなものが起こりません。
※正確に言うとGVHD(移植片対宿主病)というものです。

完治までには何度も山を越えなくては行けませんがやるしかないです。

今は先を見ると途方もなくて辛いですが、
まずは一歩先の事を見ながら少しづつ前に進もうと思います。


まずは明日。
第一回目の亜ヒ酸投与です。
強い副反応が出ないことをいのります。

その前に風呂入るぞ。